夏に多い病気２

こんにちは

院長の櫻井です

夏に多い病気の一つに「水いぼ」があります

水いぼは、伝染性軟属腫ウイルスによる感染症で、プールや集団生活などで主に幼児に感染します

が、子供から親に感染することもしばしばあります

表面がツルツルして、みずみずしい光沢のある直径数mmから5mmくらいの丘疹で、てっぺんが少し

凹んでいるのが特徴です

無治療でも通常半年～2年くらいで自然に消失しますが、それまでの間に無数に増えてしまったり、

とびひを合併することも多く、また、議論があるところですが、他の児への感染源となるため水いぼ

がある期間はプールは控えなければならないなどの理由から、治療することをおすすめいたします

しかし、あくまで水いぼは自然に治る疾患でもあるため、あえて治療せずに経過観察する、という立場

をとる医師が多いのも事実です（伝統的に、皮膚科医は治療する立場、小児科医は経過観察する

立場をとることが多い）し、私もその立場を否定はしません

ただし私の経験では、何もせずにいたうちに100個以上に増えてしまってからやはり治療を希望して

来院するケース（この場合、もちろん数が多くなってからの治療なので、治療の期間も痛みも、

数が少ないうちに治療するのに比べて格段に大きくなります）や、学校・幼稚園からプールの許可が

出ずに治療を希望して来院するケースなどをしばしば見かけます

したがって数が少ないうちに治療するのがよいと考えています