シャルムクリニックでは、これまで、癌の治療として「高濃度ビタミンC点滴」


行ってきました。


しかし、癌の進行度が高い方の場合、高用量を投与しても血中ビタミンC濃度が上がりづらい、

上がるとしても高用量投与のため点滴時間が長くて苦痛がある、などの問題点がありました。


そのため、このたびシャルムクリニックでは、


過酸化水素点滴

を導入することといたしました。
過酸化水素点滴は、血中ビタミンC濃度を上昇させる効果があります。


過酸化水素点滴を国内で実施している施設はまだ数えるくらいしかありませんが、


100年近くの歴史があり、大きな副作用がない点も特徴です。


高濃度ビタミンC点滴をすでにされているけれども、なかなか効果を実感しづらい方は、


過酸化水素点滴を併用されてみてはいかがでしょうか?







※過酸化水素の作用機序

1 点滴にて投与されたH2O2は、当初体内で血漿と白血球のカタラーゼと直ちに反応して、 H2Oと酸素に分解されるが、この反応で産生される酸素の量はごく少量である。
2
H2O2は、一方で赤血球膜に侵入して、2,3DPGを活性化することで、酸素乖離曲線が右方移動するため、点滴投与により、遊離酸素が持続的に増えて、持続的に体内が酸素化される。
3
 インシュリン様作用により糖代謝を促進する。
4
 同時にATP産生を増加させる。
5
H2O2が、細菌やウィルスを直接殺菌する。
6
 単球、マクロファージ、ヘルパーT細胞の働きを活性化する。
7
 血中のコレステロールと中性脂肪を減少させる。
8
 肺胞の血流を増加して酸素化を促進、壊死、障害組織を除去する。
9
 プロゲステロン、サイロキシンなどのホルモンの産生を促進する。

他説として、点滴開始後のH2O2は、直ちに血中にてカタラーゼと反応して、H2Oと一重項酸素になり、これが初期の主なメッセンジャーとなる。H2O2の一部はチトクロームCと結合して複合体となり全身の細胞に行き渡り、治療後半は、H2O2が、この複合体によりH2Oと一重項酸素になる。という説もある。



ただし、G6PD欠損症および甲状腺機能亢進症の方はこの治療をお受けできません。