こんにちは
院長の櫻井です
今日はパッチテストのお話
パッチテストとは、かぶれの原因検索のために真っ先に行う検査ですかぶれの原因の可能性のあるもの
を、専用の絆創膏(パッチテスター)に塗って、二の腕の内側や背中に2日間貼りっぱなしとして、2日後に
剥がし、貼ってから2日目・3日目・7日目(7日目は検査する物質によっては省略)に判定する、という、
非常に地味な検査です
しかし、この検査、私は好きなんですねえ
女性の繰り返す顔の湿疹なんかはもちろんのこと、酒さ、難治性の手湿疹・汗疱状湿疹、扁平苔癬、
掌蹠膿疱症なんかでは、原因・増悪因子究明の一環として、積極的に検査しています
特に、なかなか治療に反応しない汗疱状湿疹なんかでは、金属アレルギー検査は非常に有用だと
実感しています
また、コスト的には全く赤字なんですが、日本皮膚アレルギー・接触皮膚炎学会推奨の
「ジャパニーズスタンダードアレルゲン」(かぶれの原因となりやすい成分のセット)も、治療しても
よくならない症状の原因究明のために積極的に使用しています↓(写真はアレルゲンのごく一部です)
このように、地味だけれども、非常に役立つので、パッチテストは皮膚科診療に欠かせないんですね