こんにちは
院長の櫻井です
今日は、87歳男性の背中の径3.5cm大のBowen病(表皮内有棘細胞癌)の手術がありました↓
左腰部に、径3.5cm大で、辺縁に切れ込みがあり不整形の、比較的境界明瞭な角化性紅斑局面が存在します。
約3年前から自覚していたようですが、放置していたとのことです。
組織検査でBowen病と確定診断し、本日手術を実施しました。
Bowen病とは、表皮内有棘細胞癌であり、表皮および付属器上皮内に限局した有棘細胞癌で、進展すると、
真皮内に浸潤し、転移のリスクがあるため、切除しなければなりません。
通常は肉眼的辺縁から5mm離して切除します。
今回の問題は、3.5+0.5+0.5=径4.5cmと欠損範囲が大きくなるため、はたして単純切除・縫合で大丈夫か、
というところでした。
本来は菱形皮弁でいきたいところなんですが、悪性腫瘍の場合は、再発した場合のことを考えて、
基本的には単純切除か植皮という原則がありますので、今回はまず単純切除でできるだけ寄せてみて、
寄せきれないところがあれば植皮で対応しようと考えました。
術直後です↓
あっさりと寄りました。
15cmくらい切開を入れているため、ドレーン(血抜きの管)を挿入しています。
こんな手術も、シャルムクリニックでは、やっています。
手術を御希望の方はシャルムクリニックにお越しくださいね