こんにちは晴れ

院長の櫻井ですニコニコ

今日の診療の際のこだわりは、「保険診療に対するこだわり」です。

これだけでは、はてなマークはてなマークはてなマークですので、具体例を挙げて説明します。

例)にきび

にきびの治療は多岐にわたり、当院では科学的根拠があり効果がある治療として、

保険診療→ディフェリン外用、抗生剤内服・外用

自由診療→レチノイン内服・外用、過酸化ベンゾイル外用、アゼライン酸外用、ピーリング

を提供しています。

最重症例や、治療期間にタイムリミット(結婚式、成人式など)がある例、これまで様々な治療をしたけれど

も改善しなかった、という例では、最初からレチノイン内服を開始することも多いですが、通常は、

初診の方に関しては、まず保険診療で治療を開始します。

というのも、保険診療の第一選択のディフェリンですが、他院でディフェリンが効かなかった、という方の

中に、他院では正しい外用方法を指導されておらず、当院で正しい外用方法を指導したところ明らかに

改善する、という例が結構な確率であるんですね。

しかし美容クリニックに勤めていた経験から言いますと、一般的な美容クリニックでは、ディフェリン

で十分なケースに、ディフェリンという保険診療の存在を知らせずにピーリングをすすめたり、

ひどいのになると、そのような軽症例に対してレチノイン内服まで処方しているケースなんかを

見たりします。もっと悪どいのは、意味のないレーザーをだらだらやっているケースなんかもあります

し、同業の先生からも聞いたりします。

私は、保険診療に関しても自由診療に関しても精通しているという自負があるからこそ、まずは

保険診療を患者さまにすすめています。それでよくならない場合の次の選択肢はいくらでも提供

できますから。

ADMなんかでも、Qスイッチ・ルビーが保険適応なのに、それを知らせずにQスイッチ・YAGで自費で

やっている悪どいクリニックもありますよね・・・。(まあ本当にひどいのはADMの診断すらできずに

延々とフォトをあてていたりする場合なんでしょうけど。)

逆に、保険診療を取り扱っていますよ、と安心感を与えておきながら、実際に行ってみると、

保険診療の治療の欠点を過剰に説明し、高額な自由診療に誘導する、詐欺まがいのクリニック

も存在しています。

こうなってくると、医療に関しては素人である一般人にとっては、どこに行けばいいのか、迷ってしまう

ところだと思います。

私案ですが、自分の地域にある、過剰広告をしていない、皮膚科・形成外科専門医の資格のある

医師のクリニックに行き、そこで治療を受けるか、そこで受けられない治療であれば、その医師の

薦めるクリニック(専門医であれば、その分野に関しての第一人者に関しての情報は豊富に持って

います)に行く、というのが一番安全なのかな、と思います。