こんにちは
院長の櫻井です
肝斑に対するレーザートーニング治療が一部の医療機関で行われていますが、
それには議論があるところであり、私の見解は、受けるべきではない、というものです。
(当院にもトップハットモード搭載のQスイッチ・YAGレーザーがありますが、レーザー
トーニング治療は頼まれても行っておりません。)
それはなぜか?
健康被害例(悪化例)・不変例が多発しているからです
今日も、この被害者の方が受診されました。
聞けば、フォトフェイシャルを受けているうちに頬に肝斑が出現し、「レーザートーニング
を10回受ければ治る」といわれ、10回やってみたけれども全く変わらなかった、
とのこと。
炎症後色素沈着のときによくある、べちゃっとした一様な色素沈着が頬に見られ、これは
肝斑がさらに炎症後色素沈着を起こしてさらに濃くなったものだな、というものでした。
肝斑に関しては、確立している治療は、内服治療・美白剤の外用治療・導入治療のみであり、
レーザートーニングは全く確立されている治療ではなく、このような実験段階の治療を
受けるべきではありません。
当院にも、「トーニングをしたらかえって濃くなった」「何回も受けたが変わらず
お金の無駄だった」という方が何人も受診されています。
雑誌や美容サイトなどでは、目新しい治療としていろいろと特集されたりしていますが、
そういうところで取り上げられているから、即、正しいと思うとワナにはまります。
雑誌も美容サイトも、そういった治療を取り上げてもらいたいクリニックからお金をもらって
掲載しているわけですから。
「美容医療」は、「美容」である前に「医療」であることをお忘れなく。
※シャルムクリニックは、1/8(水)より、水曜日の診療も開始いたしました
水曜日は保険診療のみの診療となりますので、自由診療ご希望の方は、それ以外の曜日の
ご受診をお願いいたします。(自由診療の、2回目以降の点滴、および、薬の処方のみの方は
受付可能です。)