こんにちは
院長の櫻井です
今日は、アクアミドを注入されて本日当院を受診された方のお話
(アクアミドとは、非吸収性の注入剤で、随分昔に登場しましたが、
非吸収性であるがゆえに、何かあった時のリカバリー方法が容易ではないこと、
また、大昔のシリコン注入と同じく、長期的に感染源・異物肉芽腫の原因となりうること、
から、現在の医学界では、用いてはならない、とされている物質です。
しかし、現実には、一部の医学の常識を無視したクリニックでいまだに使われています。)
その方は、数年前に、法令線とマリオネットラインに、他の病院で「4,5年は効果が
持続する」、と言われてヒアルロン酸?を注射し、実際に最近効果がなくなってきたので、
注射をしてほしい、と受診されました。
触診してみると、明らかに硬いものが法令線下に触れて、十分にまだ残っていました。
さて、4,5年効果が持続するヒアルロン酸or注入剤て・・・?
レディエッセ?→メーカーは1年半もつと言ってるから、4,5年は長いよなあ。
大体実際のところ半年くらいしかもたないよなあ。
エランセ?→4,5年も持つのかなあ?大体、エランセは新しいから、数年前というのは
あわないなあ。
脂肪注入→これは効果は持続するけど、だったら脂肪吸引しているはずだもんね。
そこで、「レディエッセかエランセですか?」と聞いてみると、「記憶にない」が、
「1本15万円で3本打ちました。」とのこと。
1本15万て、やたら高いなあ・・・。何だろう?
「どこの病院でされましたか?」と聞くと、とある美容外科(業界では3大悪徳美容外科として
有名なところです)の名前が
そこでピンときて、「ひょっとして、アクアミドですか?」と聞くと、
「あ!そうです!」と・・・
アクアミド注入部位に他の注入剤を入れてしまった場合に、感染が万が一起きてしまった場合、
リカバリー困難ですから、その部位へのヒアルロン酸注入はお断りしました。
ただ、アクアミドは非吸収性なのに、なぜ4,5年、と言ったんだろう?
考えてみると、4,5年と区切ることが巧妙で、
・4,5年すれば老化が進行するので再び法令線やマリオネットラインが目立ってくる(患者側に
伝えないのがポイント)
→そこで再注入しましょう、と持ってける。
・4,5年と持続期間を区切れば、あたかもヒアルロン酸と同じように、吸収される安全な物質
であるかのような印象を与えることができる
→注入に対するハードルを下げることができる。高くてもその分の持続性だから、と
持ってける。
もちろん、感染や異物肉芽腫などの話は一切なし。
なるほど・・・、こうやってボッタクリ美容外科は儲けてるのね・・・
なんだかやるせない気分になった一例でした・・・
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