こんにちは
院長の櫻井です
今日は新しいHIFU機器(簡単に言うと、ウ○セラ的なリフトアップの複合機器です、というと、同業者の
方にはすぐわかりますね・・・)のデモをしてもらい、来月には当院に導入する手はずを整えました
さて、先日の続き。
私が日々の臨床において大切と思うことについて、ですが、とりとめもなくなってきたので、今回で
このシリーズは一旦おしまいとしましょう。
・「後医は名医」という言葉があります。これは、様々な病院でよくならなかった患者さんが、最後に
受診したところで軽快した結果、その最後に診察した医師(後医)が名医とされる、というものです。
これはわれわれ医師からみれば、当然起こり得ることで、つまり、後医は、これまでの治療歴を見て
病状を判断できるわけですから、それまでの医師より診断に使える情報量が圧倒的に多い、すなわち、
正しい診断に至りやすいのは当然と言えます。ですから、医師は、安易に前医の治療方針を患者さん
に向かって否定してはいけない、ということにもつながります。(あまりに無茶苦茶なケースは除く。)
これは、ともすると、自分が後医になることもあるし、前医になることもあるので、医師たるもの、
肝に銘じておかなければなりません。
・最後に、日々の臨床において大切と思うこと、というよりは、大切としていることとして、治療に
際して、武器(選択肢)をたくさん持っておく、ということがあります。例えば、難治性の皮膚掻痒症
のケース。一般的には、抗ヒスタミン剤内服、ステロイド外用剤で開始しますが、歯が立たない場合
どうするか?ここですぐに大病院に送る、というのは私の考えにはありません。というのも、皮膚科と
いう科の特性上、個人の診療所でも十分、大学病院の外来レベル以上の診療を提供し得るからです。
血液検査、生検(組織検査)、シクロスポリン内服は特別な設備を必要としないし、ちょっとした小ワザ
(このケースで言えば、マクロライド系抗菌剤やレセルピンの併用などでしょうか)は医学誌を読んで
さえいれば身につくし、光線療法はスペックさえ導入していればできます。
逆に言えば、私は、スペックがないから治療内容が狭まる、ということを嫌います。そのスペックが
あれば治療できるし治す自信もあるのに、それがないばかりに無力である、ということは私には
耐えられません。(それ以前に、勉強不足で知識がないのは言語道断と考えています。)
そのため、シャルムクリニックには、採算度外視で、様々な機器を導入しているわけですし、今後も
導入していくつもりです。
とまあ、だらだらと書いてきましたが、日々、このような事を考えながら、診療しているわけです。