こんにちは晴れ

院長の櫻井ですニコニコ

今日は台風の影響で午前中は開店休業状態でしたが、午後からすっかり晴れて、外来が忙しく

なりましたあせる

さて、今日は、一般にはあまり知られていないけれども、皮膚科的には有名な

Gibert薔薇色粃糠疹(以下、Gibert)

について。

Gibertは、体幹部主体に辺縁に鱗屑を伴う小紅斑が多発し、その皮疹の分布がクリスマスツリー状

であることを特徴とする疾患です。Herald patchという、最初に出現する比較的大きめの紅斑がみられる

ことも多く、ウイルス感染症が発症に関与(HHV7など)するといわれていますが、はっきりしたことは

わかっていません。2-3ヶ月で自然治癒します。

診断は、この疾患を知っていて、なおかつ、鑑別診断に入れていれば、見た瞬間に診断(diagnosis

at a glance)することが可能です。

Gibertとの鑑別診断を敢えてあげるならば、癜風、類乾癬、梅毒といったところでしょうか。

名前が特徴的なのもあって皮膚科的には有名な疾患ですが、実際に外来で遭遇する頻度はそう多く

はなく、1年に10人前後、というところではないでしょうか。

しかし、驚くことに、このGibert、ここ1ヶ月ほどで5,6人ほどいました。ウイルス感染が原因として

考えられていますので、何らかのウイルス感染が流行してるんですかね・・・