今日は、診断に少してこずった症例から。

症例:2歳、女児

現病歴:数日前から、下肢に始まり上肢にかけて、やや紅色を帯びた痒みのない米粒大までの漿液性

丘疹が多発してきたため当院初診。掌蹠、口腔内、体幹部に皮疹なし。全身状態は良好。投薬歴なし。

ダーモスコピーにて水いぼは否定的であり、Giemsa染色にて水痘も否定。

中毒疹と診断し、strong classステロイド外用剤および抗ヒスタミン剤内服として4日後の再診を指示。

すると、再診時には、四肢の丘疹は増加し、両頬にも同様の丘疹が出現していた。

ここで、あ、なるほどそうか、と診断に至りました。

さて、診断は?

A.Gianotti-Crosti症候群

問診にてB型肝炎キャリアであることは否定的であり、1ヶ月程度治癒に要する旨を説明し、

しばらく経過観察としました。