こんにちは雨

院長の櫻井ですニコニコ

今日も雨の中多くの患者様にお越しいただきありがとうございました音譜

さて、暑くなってくると増えてくるとびひですが、どうも、とびひとじくじくした湿疹、専門的に言えば、

水疱型伝染性膿痂疹と膿痂疹性湿疹が、ごちゃまぜにされて誤診されていることが多いようです。

水疱型伝染性膿痂疹は、基本は皮膚に傷がつき、そこに黄色ブドウ球菌(MSSA70%,MRSA30%)が

感染し、exfoliative toxinを産生することで水疱・びらんを形成するのが本態であり、皮膚に傷がつく

原因として、湿疹・外傷があります。

膿痂疹性湿疹は、湿疹が悪化して浸出液を伴いじくじくしてきたものをいい、もちろん細菌はその部位

に付着はしていますが、あくまでcolonisation(定着)であってinfection(感染)ではない状態を指します。

すなわち、治療に対するアプローチ方法として、

水疱型伝染性膿痂疹→抗生剤内服+抗生剤外用(±ステロイド外用)

膿痂疹性湿疹→ステロイド外用(±抗生剤外用±抗生剤内服)

となります。

もちろん、膿痂疹性湿疹においても、colonisation→critical colonisation→infectionと悪化していけば、

伝染性膿痂疹となります。

どうもここの見極めができていないケースが多い印象を受けます。