今日は難問です。
症例:6歳、女児
現病歴:生下時より後頭部に脱毛斑があり当院受診。
現症:写真に示すように、後頭部正中に、母指頭大で軽度隆起した、発毛のない軟らかい紅斑が
あり、表面はやや萎縮性である。
さて診断は?
A.皮膚髄膜瘤
先天性皮膚欠損症が鑑別ですが、それにしては軟らかすぎるため、髄膜瘤をまず考え、
CTを撮影しました。
CT↓
骨に4mmの欠損があり、髄膜瘤の確定診断に至りました。
脳神経外科をご紹介しました。
本疾患の最大の肝は、診断せずに不用意に切り込んだらアウト、というところです。
つまり、診断がついていないのに手術してしまうと、大変なことになります。
本症を知っているか否かがターニングポイントということになります。