今日はDiagnosis at a glance(見た瞬間の診断)で。

症例:12歳、女児

現病歴:両足底の痒み・落屑を主訴に受診。その際、土踏まずから辺縁にかけて、自覚症状を

伴わない浮腫性紅斑が広がっていた。足底に多汗あり。落屑部からの真菌顕微鏡検査陰性。


足底に多汗症と汗疱があるのは明らかですが、それでは、ここに併発している、紅斑を呈する

疾患の診断は?

A.Symmetrical lividities of the soles of the feet

教科書的典型例ですね。

ときに軽度の圧痛を認める程度でほとんど自覚症状を伴わないため、本疾患を主訴に受診する

ケースはあまりなく、たいていは、本症例のようにたまたま発見されることが多いです。