今日は先日のブログ(http://ameblo.jp/charme-clinique/entry-12129499550.html
)の続き。

症例は50代男性のDLEでした。

0.1%プロトピック軟膏を外用開始して1週間目に再診したところ、デルモベート軟膏外用に抵抗性で

あった角化性紅斑はかなり改善していました。(これがタクロリムスの興味深いところです。)

その時に、左前腕にも似た皮疹がありプロトピック軟膏を外用して改善してきたと自己申告が

ありました。

さて、ここですべきことは?

A.左前腕の皮疹に対する外用中止

DLEは、首より下に分布する場合(widespread DLE)、SLEに移行しやすいことが知られており、

今後の予後を考える上で、左前腕の皮疹が、DLEなのか、普通の湿疹性変化なのかを鑑別する

必要があります。

そのためには生検が必要ですから、外用を中止して1ヶ月後に生検予定としました。

(※当院には東大病院皮膚科膠原病外来担当医が週2日勤務しているため、当院でのフォローアップ

が可能です。)