今日は教科書的典型例から。
症例:8ヶ月、男児
現病歴:乳児湿疹が改善しないため当院初診。その時あわせて、最近多発し始めた
左上肢の丘疹についても相談された。
現症:左上肢から左上胸部にかけて半米粒大程度の均一な常色丘疹が多発し、一部は
頂点に痂皮・壊死組織を付着する。全身状態は極めて良好。
さて診断は?
A.BCG後丘疹状結核疹
乳児湿疹については血液検査・プリックテストともに食物アレルギーを示唆する所見なく、
ステロイドおよび保湿剤の適切な外用指導にて1週間目に軽快していましたが、結核疹には
変化は見られませんでした。通常数ヶ月で自然治癒します。