今日は、知ってる人は一瞬で分かるけれども、知らないと正解にたどり着けない問題。

症例:7歳、男児

現病歴:昨日から急に体を痒がり出してきたため本日当院初診。なお、もともと皮膚の

痒みなどは一切なかった。全身状態は極めて良好。

現症:略全身に毛孔一致性に粟粒大常色丘疹が多発し、胸背部では紅色丘疹が

目立ち、掻痒がある。一見すると、いわゆるサメ肌、乾燥性湿疹としてもよさそうにも

見える。

さて診断は?

A.溶連菌感染症

臨床像および経過から、まず溶連菌感染症を疑い、のどを覗いてみたところ、

軟口蓋に紫斑が多発していました。溶連菌迅速検査は陽性でした。

本症例のように咽頭粘膜所見があることもあるし、全く所見がないこともあります。

溶連菌迅速検査を実施することを思いつくか否かが、ターニングポイントです。