今日はDiagnosis at a glance（見た瞬間の診断）で。
症例：10代、男性
現病歴：生下時より前頸部に腫瘤があり、徐々に成長してきたため当院初診。
現症：写真に示すように、前頸部の胸鎖乳突筋上に5mm大で常色の硬い腫瘤
が突出している。
さて診断は？
A.副耳（軟骨母斑）
副耳は、胎生期鰓弓に由来する発生以上で、耳前部や頬部に生じるものは
第1鰓弓由来、頸部に生じるものは第2-4鰓弓由来と考えられています。
ちなみにエコーを撮ると
筋層直上まで到達してますね。
ですから突起してるところだけ切り取っても再発は必至です。