こんにちは
院長の櫻井です
3/31に、これまで難治性気管支喘息に保険適応で使用されていた、
ヒト化抗ヒトIgEモノクローナル抗体製剤「ゾレア皮下注用」(一般名:オマリズマブ)
が、特発性慢性蕁麻疹の適応追加(12歳以上)しました。
それを受け、当院でも導入することとしました。
ゾレアは、気管支喘息の使用経験および臨床試験において大きな副作用も
ないことがわかっており、安全に使用できる注射製剤です。
特発性慢性蕁麻疹においては、「既存治療で効果不十分な患者に限る」と
されています。そのため、各種抗ヒスタミン薬や補助薬で効果不十分あるいは
副作用で継続できないケース、ステロイドやシクロスポリン内服が必要となる
ケースやそれでも効果不十分なケースにおいて適応となると考えます。
月1回の皮下注射により、難治例でもかなりの効果が期待できます。
この治療で最も問題となるのが費用です。1回の薬価が9万円程度()です
ので、3割負担で27,000円程度要します。
そのため、このコストをかけてでもQOLを改善したい方、難治で自己負担の
少ない方(保険割合や受給券)、重度のアトピー性皮膚炎に合併する慢性蕁麻疹
があり高IgE血症のある方、が導入しやすいのではないか、と考えています。
本治療に関しては、完全予約制にて行っておりますので、ご希望の方はまず
診察の際にご相談ください。