今日は中級者向け。
症例:10代、女性
現病歴:昨夏より顔に痒みのある紅斑が出現し、他院皮膚科2軒で、特に診断名
は言われず、ヒルドイドローションおよびキンダベート軟膏外用を処方されるも
改善せず、4/22に当院初診。
現症:写真に示す。両下眼瞼に苔癬化、右頬に母指頭大の掻痒を伴う環状
紅斑が存在。なお、真菌顕微鏡検査は陰性。
そこで、とある内服薬を1週間処方して、本日再診時には、
軽快していました。
さて、その内服薬は?
A.インドメタシン
初診時に、EPF(好酸球性膿疱性毛包炎)を最も強く考え生検も考慮しました
が、10代女性のため、診断的治療として本剤を投与し軽快しました。
なお、あわせて行った血液検査では、
WBC 6100(Eos 1.8%)、抗核抗体・抗SS-A抗体陰性、IgE320↑、View39で
陽性はヤケヒョウヒダニ5、ハウスダスト5、スギ3、ヒノキ2、ハンノキ2、シラカンバ2、
カモガヤ3、オオアワガエリ3
でした。