今日は決して珍しくはない疾患から。

 

症例:50代、女性

 

現病歴:7年前より顔面に紅斑が出没を繰り返している。他院皮膚科で

 

診断名を言われずステロイド外用薬の処方を受けるも変化なく当院初診。

 

現症:写真のように、両頬に、自覚症状を伴わない母指頭大までの境界明瞭で

 

軽度の鱗屑を付着し浸潤の触れる紅斑が多発している。

 

 

 

 

 

 

 

さて診断は?

 

 

 

 

 

 

 

A.DLE(discoid lupus erythematosus)

 

 

 

 

 

 

本疾患を疑い生検し、病理組織学的に確定診断に至りました。(蛍光抗体法

 

(band test)も東大皮膚科に提出し、結果待ちです。)

 

エリテマトーデスは決して珍しい疾患ではなく、当院では今月だけでも

 

もう1件(LE tumidus)診断しています。

 

開業してから思うに、LEやSSc、PNcなどは決して珍しい疾患ではない、という

 

ことです。

 

そのため、常にアンテナを張って診療する必要があります。