今日は午前の外来中に、当日初診からの皮膚生検が2件ありました。
(1件は結節性紅斑疑い、もう1件は肉芽腫性疾患疑い)
僕が思うに、クリニックでの診療のメリットは、その小回りの
ききやすさにあると思います。
生検ひとつをとってみても、炎症性疾患は早急に診断をつける必要が
あるので迅速な生検が必要ですし、腫瘍性疾患であればそこまで迅速
性は求められないものの、悪性腫瘍疑いと言われた患者さんがしばらく
悶々として生検及び病理組織診断結果を待たなければならないことを
考えれば、やはり早めに生検することが望ましい。
これが大学病院や総合病院の勤務医の時ですと、後日の予約となり、
しかも予約が埋まっているとかなり先延ばしになることもあり得ました。
しかし今は、その場で即座に行える、これこそがクリニックでの診療の
強みであると思います。
また、超音波検査なんかも、大学病院や総合病院の勤務医の時ですと、
臨床検査部や放射線科に患者さんに行ってもらって、その返事を待つ、
という手間がかかりましたが、今は僕がすぐその場で超音波を撮影して
患者さんに結果を説明できる。
光線療法も、大学病院や総合病院の勤務医の時ですと、予約制となって
いましたが、今は通常の外来診療の中で予約なしで行っているので、患者
さんにとって利便性が高い。
皮膚科は、クリニックであっても、医師の努力次第で、大学病院に匹敵
する医療を提供できる科であり、僕はむしろそれを超えていきたいと
考えています。