本日の手術より。
40代男性の後頭部の3cm大の脂肪腫です。
術前エコーで、
このように帽状腱膜下ないしは後頭筋下に脂肪腫を認めます。
で、摘出↓
帽状腱膜を切開して脂肪腫を摘出し、骨膜を露出している写真↓
僕が常々画像検査は大事だと考えているのは、このような症例を
画像検査せず、粉瘤や外毛根鞘嚢腫の臨床診断で手術に臨んで
しまうと、切開はしたけれども腫瘍が見当たらない、という最悪の
事態に至りうるからです。(もちろんそうなるとパニックですよね。)
以前も、angiokeratomaかな、それにしては柔らかいし非典型的だな
という症例にエコーを当てたところ、lymphoangiomaだった、という
驚きのケース(angiokeratomaと診断して切り込んでいたら、難治性の
リンパ瘻を作りかねない💦)もありました。
そのため、僕は、極力、皮内・皮下腫瘍および非典型的皮膚腫瘍に
おいては、エコーを当てるようにしています。