今日はDiagnosis at a glanceで。

症例:50代、男性

陥入爪の手術希望にて本日当院初診。

全足趾の爪の遠位が帯状に褐色調となっている。

さて診断は?

 

 

 

A.腎不全

 

 

この爪の変化はbrown distal arcといい、腎不全において

見られる症状です。組織学的には、爪床末梢部真皮毛細血管

増加及び壁肥厚を認めます。

この患者さんは、腎後性の腎不全があり、念のため術前に

SPPを測定し、足背96mmHg、足底88mmHgと血流に問題が

ないことを確認し、フェノール法を実施しました。