11/14(木)の高田教授の形成外科・美容外科外来において、

4年前に他院で頬瞼溝(目の下のクマ)にアクアミドを注入され

かえって不自然に盛り上がってしまった症例の、アクアミドの

除去手術を行いました。

 

 

 

いまだにアクアミド使っているクリニックがあるんですよね、、、

アクアミドとは、非吸収性の注入剤です。基本的に注入剤は、

ヒアルロン酸を代表とする吸収性のものを優先すべきであり、

非吸収性のものは使うべきではありません。それは、長期予後

が不明であること、異物肉芽腫を来す可能性があること、異物肉芽種

を生じた際ないしは注入後に凹凸を来した際に治療が大変である事、

長期的に感染源となり得ること、などなど根拠は多数あります。

吸収性の製材であっても、ヒアルロン酸及びボタニカルフィラー

以外の製材は、溶解剤がないため、不幸な経過になった場合に

は、吸収されるまで年単位で待たないといけないので、当院では、

前述の2種類の製材しか用いていません。

アクアミドを扱っているクリニックの謳い文句は、「溶けない

ヒアルロン酸」「30年持つ」「長期的にコストパフォーマンスが

いい」などなどですが、上記のことをご理解いただければ、リスキー

な治療であることは自明でしょう。

今回の症例では、下眼瞼縁を切開して頬瞼溝に到達して、アクアミド

を除去しました。一つの塊として簡単に取れるわけではなく、ちょっと

ずつかじりとってくる要領で除去しました。ちなみに、術前のエコーで

骨膜上の深層にボーラスで注入されており、それが眼輪筋直下まで

及んでいました。

 

 

今回はうまく取れましたが、注入層や症状によっては取り切れない

ケースも当然あり得ます。

注入は吸収製剤でお受けいただきますようアドバイスいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

シャルムクリニックでは、毎月第2木曜日に、

高田章好・大阪大学形成外科招聘教授(美容医療)

による美容外科・形成外科外来をオープンしております。

局所麻酔/静脈麻酔にて対応可能な美容外科・形成外科治療に

可能な限り対応しております。

治療希望の方は、まず院長が診察してからのご予約となりますので、

カウンセリングのご予約のほどお願いいたします。

医師紹介

美容外科顧問 高田章好
大阪大学形成外科招聘教授(美容医療)
医学博士
日本形成外科学会認定専門医
日本形成外科学会評議員