今日は、簡単だけど、その診断を下して大丈夫なのかを逡巡した

症例。

症例:0歳11か月児

現病歴:2か月前から顔・体幹部・おむつ部に境界明瞭で落屑を

多く付着する紅斑が多発してきた。ステロイド外用しても効果

に乏しく当院受診。

現症:写真に示す。

 

 

さて診断は?

 

 

A.尋常性乾癬

 

 

乾癬を疑い皮膚生検を実施し、病理組織学的に、乾癬と診断いたし

ました。(僕は必要であれば0歳児でも躊躇なく生検します。)

乾癬は成人だけでなく小児にも発症します。

生検時から、皮疹部にボンアルファ軟膏外用を開始しましたが、抜糸

+病理組織検査結果説明時には効果は不十分でした。

小児の場合は、治療薬や治療方法が限られるので、なかなか手こずり

ます。