今日はエコーがないと困る症例。
症例:30代、男性
現症:かかりつけ内科にて、高脂血症に対して投薬中、高尿酸血症に
対して経過観察中であった。1週間前より右1趾基部(MTP関節部)
に発赤・腫脹が出現し内科を受診。痛風発作の診断にてロキソニン内服を
開始したが増悪したため3日後に再度内科を再診し、蜂窩織炎の可能性
も考えられフロモックスを追加された。内科を再再診時にはやや改善傾向
であったが週末にあたり念のため皮膚科も受診するよう指導され当院を
本日紹介受診となった。
持参した内科での検査結果:WBC 10600(Neut 73%),UA 7.6,CRP 1.16
現症:写真を撮り忘れました・・・
右1趾MTP関節部を中心に500円玉サイズに発赤・熱感・圧痛・腫脹あり。
同部で関節エコーを撮りました。
さて診断は?
A. 痛風
エコーにてsnow storm appearanceおよびカラードプラーにて血流シグナル
陽性で滑膜炎を認めることから、痛風と診断しました。(有名なdouble
contour signは陰性でした。)
もうしばらくロキソニン内服で経過を見ることとなりました。