12歳女児の下眼瞼の直径10mm大の先天性色素性母斑です。
分割切除で少しずつ取っていく方針としました。
初回は4mm幅で切除しました。
初回手術後11か月目↓
さらに4mm幅で切除して、10か月目↓
残りを切除して6か月目↓
3回の分割切除で傷跡もミニマムで済み、満足いただけました。
大きいほくろは急いで1回で取ると、傷跡が非常に長くなりますし、
この部位のように1回で取ろうとすると引き連れが必至となる場合
もあります。この症例の場合、一括切除+VY皮弁形成も候補には
なり得ますが、悪性腫瘍ではない場合に果たしてそれが適切かと
いうと、・・・、ということになります。
こういう場合に分割切除をよく使います。分割切除は、十分間隔
をあけて行うのが安全で、時間はかかりますが、傷跡が短くて済み
ますので、整容的に秀でる方法です。