当院には外傷の患者さんも多く受診されますが、時々、ピアスが
とれなくなった、と受診するケースがあります。たいていは、耳の
ピアス部が化膿して痛くて自分で取れなくなったケースや、ヘッドが
埋まってしまったケースで、それらは、局所麻酔後にピアスを取るか
ヘッドを摘出してシリコンピアスを挿入し、抗菌剤内服で治療します。
しかし、今日のケースはそうではありませんでした。
くちびるのピアスを自分で間違って噛んでしまって、ピアスが
ねじ曲がって取れなくなってしまった、というものでした。
見てみると、くちびるのピアスなんで、まず、耳のピアスと比べて全然
太いんですね。局所麻酔後にペアンで開いてみようとしたけど歯が立たず。
次に工具用ニッパーで切ってみようとしたけど、やはり歯が立たず。
で、年にごく数回のみ日の目を見るこいつが登場↓
ワイヤーカッターです。なお、当院にはジュエリーカッターも装備
しております(笑)
かなりごついですが、くちびるを切らないように刃の位置に注意
しつつピアスを容易にカットでき、無事にとることができました♪
こんな症例も、日々350人~500人以上受診する外来中にこなしており
ます。