アザの治療

こんにちは

院長の櫻井です

今日は生後10ヶ月の赤ちゃんの足の異所性蒙古斑のQスイッチ・ルビーレーザー治療がありました

時々小児のアザの治療について質問を受けることが多いので、ここでまとめますね

（ここでは、シャルムクリニックでは治療を行っていない赤アザについては割愛いたします。）

・茶アザ

いわゆる扁平母斑です。６個以上ある場合は、特殊な病気を疑う必要があります。

治療はQスイッチ・ルビーレーザーが保険適応ですが、有効率は残念ながら低いです。

したがって、ある程度大きいものは、まず試験照射を行い、その経過を見て有効と判断できれば全体照射

を行います。

・青アザ

太田母斑・伊藤母斑、異所性蒙古斑があります。

太田母斑・伊藤母斑はQスイッチ・ルビーレーザーが絶対適応ですし、特に太田母斑は整容上も治療すべき

でしょう。治療に対する反応は良好ですが、まぶたの部分はとりきれないこともしばしば経験します。

異所性蒙古斑は治療に対する見解が医者でもわかれるところです。

というのも、自然に治ることも多いからです。そのため、経過観察して、結果的に残った場合に治療する、

というスタンスもあります。しかし異所性蒙古斑の原因である真皮内メラノサイトは、真皮のかなり深部に

存在するため、皮膚が薄い小児期の方が治療に対する反応はより良好です。

私は、比較的積極的に治療するスタンスですが、明らかに薄くなってきているものに対しては治療は

積極的にはおすすめしていません。しかし最終的にはご両親の意見を尊重して対応いたします。

・黒アザ

先天性色素性母斑で、特に巨大なものは悪性黒色腫の発生母地となり得るため、切除の適応となります。

レーザー治療は、何度も繰り返せば薄くはなっていきますがとりきれないため、切除不可能な症例に限る

べき、と私は考えます。

以上、アザ治療について簡単にまとめてみました。

アザに悩まれている方のご参考になれば幸いです。

アザの治療はシャルムクリニックにお越しくださいね

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