こんにちは
院長の櫻井です
診療の際のこだわりをしばらくつれづれなるままに書こうかなと思います
今日は「細菌培養検査・薬剤感受性検査」です。
私は伝染性膿痂疹(とびひ)では全例に細菌培養検査・薬剤感受性検査を実施しています。
というのも、最近ではとびひの30%は、普段から頻用するセフェム系に耐性の、MRSA(市中感染型)で
あることが知られており、そのため、セフェム系で改善しない場合は、細菌培養検査・薬剤感受性検査
の結果に則り、薬剤を変更する必要があります。
また、セフェム系で臨床的には改善しているように見えても実はMRSAであった、ということが時々
あり、その場合はやはり薬剤感受性のある抗菌剤に変更する必要があります。この場合、臨床的に
改善しているから、と治療を終了してしまうと、すぐに再燃してしまいます。
この検査の最大の欠点は、結果が判明するのに数日要することです。
そのため、私は、とびひの診察の際には、必ず再診を指示しており、臨床経過および細菌培養検査・
感受性検査の両者を再診時にチェックして、治療を終了すべきか、薬剤を変更すべきかの判断をして
います。
検査をするからにはしっかりフィードバックしないと意味がないですからね。
このように、きちんと目的があって検査をしていることをお分かりいただけたでしょうか?
明日は何を書くかな・・・