こんにちは晴れ

院長の櫻井ですニコニコ

今日は、医者の間でも様々な議論のある「湿潤療法」(いわゆるラップ療法も含む)についてメモ

湿潤療法とは、簡単に言えば、湿潤した(wetな)環境で傷を治そう、という考え方です。

この考え方自体は目新しいものではないのですが、昔は、傷は、消毒してガーゼで乾かす、という

考え方が主流でしたし、12年前に私が研修医だった時も実際に乾かす治療をしていました。

それに対して、傷は、乾かすのではなく湿らせて治す「湿潤療法」が、特に褥瘡に対する「ラップ療法」

の発表(?)を契機に一躍注目を浴びるようになったのは確かであり、それによって、創傷処置に対する

様々な議論が活発になり、ともすると一般医には忘れられがちであった湿潤療法が現在の治療の

メインストリームとなったのは、皮膚科・形成外科のみならず医療従事者にとって大きな恩恵があったのは

事実です。

しかし、物事には功罪・バランスがあり、何が何でも湿潤療法を行うのが正しいかというと、そうではなく、

また、正しい湿潤療法が遵守されているかというとそうでもない点が問題です。

to be continued…