こんにちは
院長の櫻井です
夏場になってきて、虫刺さされで受診される方が多くなってきました。
虫刺されは、基本的には対症療法、すなわち、ステロイド外用剤および適宜抗ヒスタミン剤内服
にて軽快します。(ただし、皮疹の分布から、たとえば、ノミ刺症やダニ刺症などが疑われる場合は、
それぞれに対する駆虫策も必要となります。)
しかし、十分な初期治療を行っても改善せず、慢性化してしまうケースが、中にはあります
(特に、山でブヨに刺された、というケースに多い印象があります)
慢性化してしまった場合はどのようになるのでしょうか?
通常、虫刺されは、蕁麻疹のような浮腫性紅斑ですが、慢性化してしまった場合は、硬く隆起して
結節を形成し頑固なかゆみを伴う、いわゆる、結節性痒疹という状態になります。
個々の皮疹としては、最重症にランクされる症状であり、strongest classのステロイド外用剤や
ステロイドのテープを用いても治療に抵抗することが非常に多いものです。
こういった難治性の病気に対する治療こそ、皮膚科専門医としての腕がなります。
教科書的には、次の手として、マクロライド系抗菌剤内服、ビタミンD3外用、ケナコルト局所注射、
液体窒素治療、光線療法、シクロスポリン内服療法などがありますが、私が最近よく行うのは、
まずは光線療法±ケナコルト注射、それでも難治の場合あるいは多忙で病院になかなか通院できない
という場合は、シクロスポリン内服±ケナコルト注射±液体窒素治療、というところでしょうか。
この治療の流れで、ほぼ例外なく完治します
頑固なかゆみにお悩みの方は、シャルムクリニックまでご相談くださいね
※シャルムクリニックは、
8/13(水)~8/20(水)は夏季休暇
とさせていただきますので、よろしくお願いいたします。