本日の症例より。

症例:9歳、男児

数日前に38度台の発熱があったが軽快している。本日、下肢に皮疹が出現したため当院初診。

現症:両下腿に、自覚症状を伴わない、粟粒大で軽度隆起する紫紅色斑が多発している。硝子圧にて

消退しない。両足側縁から足背にかけて網目状の浮腫性紅斑が存在し、同じく硝子圧にて消退しない

点状の紫紅色斑を混じる。全身症状は伴わない。

さて診断は?

A.Henoch-Schonlein紫斑病

小児では軽症例が多いですが、腎炎、腸重積のリスクのある疾患ですから、総合病院の小児科に

紹介としました。