本日の症例より。

症例:70代、女性

現病歴:以前より鼠径部に皮疹があったが放置していた。最近疼痛が強くなってきたため

当院受診。

現症:鼠径部から外陰部・臀裂部にかけて悪臭のある湿潤した紅斑局面が広がり、その上には

小豆大の小水疱・びらんが多発している。他の部位には皮疹はなし。息子に同じような症状が

あるという。

まず、真菌顕微鏡検査を実施し、陰性。

写真は、部位が部位なだけにアップできません・・・

さて診断は?

A.Hailey-Hailey病

本日生検を実施しました。本疾患は二次感染を伴いやすいのも特徴で、悪臭・疼痛から

二次感染と考え、抗生剤投与を開始しました。

病理組織が特徴的な疾患ですので、プレパラートの到着が待ち遠しいです。