今日は教科書的典型例から。
症例:0歳、男児
現病歴:生後1ヶ月頃に左頬に茶色いあざが出現した。徐々に色が濃くなってきたため、2ヶ所の
皮膚科を受診したところ、原因不明と言われた。診断・治療を希望し本日当院初診。
現症:左耳前部に、直径10mm大の円形でごく軽度隆起する境界がやや不明瞭な褐色局面が
存在する(下の写真参照)。
ときどき膨れてくることがあるといい、母親がスマホで撮影した画像では、確かに、
この局面が膨疹状となっている。

さて診断は?
A.肥満細胞腫
単発であり自然治癒しますが、気にされているようでしたので、キンダベート軟膏外用として
定期的に経過観察することとしました。