今日は簡単な出題。

症例:5歳、女児

現病歴:数日前に北海道に旅行に行ったあとから腰にかさぶたのようなものが付着していた

ため、母親が除去した。よくよく見てみたら、マダニのようであったため、本日当院当院初診。

現症:写真に示すごとく、右腰部に半米粒大の紅斑が存在する。環状紅斑などは存在せず。

ここで、夏秋先生の「虫と皮膚炎」に掲載されているシュルツェマダニの写真をお見せしたところ。

「こんな感じのダニでした」とのこと。

さて、この後すべきことは?

A.病変部の切除および抗生剤投与

北海道でマダニ、と聞いた瞬間に、Lyme病を想定しなければなりません。

マダニを自己摘除してしまった場合は、咬器が残存していると考えられ、完全摘出及び、

ボレリアに効果のあるテトラサイクリン系抗生剤等の投与が必要となります。

本症例においても、即日切除・縫合としました。