を導入しました
簡単に言うと、褥瘡(とこずれ)の発生リスクを調べるための機械です。
皮膚科をやっていますと褥瘡の患者さんが受診しますが、以前のブログでも書きましたが、
褥瘡はもちろん局所治療も大切ですが、それ以上に、これ以上悪化させないためのケア・
今後新しい病変を作らないための予防が大切となってきます。(そのためにADLの評価などが
重要となってくる。)
その一つの手段として、簡易体圧測定器を導入しました。(これ、保険診療点数では算定できない
ので、クリニック的には、とほほ、なんですが、シャルムクリニックは、診療のためには
そういった細かいことは目をつぶって、必要なものはどんどん導入しています
SPP測定器なんかも、この何十倍もめちゃくちゃ赤字ですけど、そのことには目をつぶって
使っています。)
使い方↓
仙骨部の体圧測定中です。
50mmHg以上で褥瘡のリスクですが・・・
ふむふむ・・・
ゲゲっ200mmHgでした
で、そのちょい下の場所はというと・・・
うっ、81mmHgかあ、やっぱ50mmHgよりはるか上をいってますね・・・
で、今度は大転子部はというと・・・
う~ん、やっぱり200mmHg。
ということから、僕の場合は、現時点で何らかの原因で寝たきりになった場合、通常のベッドでは
仙骨部およびその周辺と大転子部では褥瘡発生リスクが極めて高いという結論に至りました。
つまり、その場合、少なくとも、
自力体位交換が可能であればウレタンマット
自力体位交換が不可能であればエアマット
にした方が、褥瘡発生予防につながる、と言えることになります。
実際には、介護施設などで、褥瘡が発生した患者さんのベッドを交換した後の効果判定として
体圧測定したりするのですが、当院においては、褥瘡の初診時で、ベッドについて何らケアを
されていないケース(在宅なんかで結構多いです)において、その必要性を説得力をもって示す
一つの手段として使っていこうかなと考えています。