これは色々な議論がありそうな問題です。

症例:20代、男性

既往歴:パニック障害、うつ病にて精神科通院中

現病歴:当院で掌蹠多汗症に50%塩化アルミニウム水溶液ODT+週2回の水道水イオントフォレーシス

にて加療中。発汗量は足底は改善傾向であるが未だ手掌の発汗量が多く、次の手を相談された。

通常、次はボトックスとなるのでしょうが、保険適応外であり、強い疼痛を伴う治療ですから、

その前に、中医薬を試してみることにしました。

問診にて得た情報:

手足のほてり感ある(が触診上は冷たい)、緊張時に特に手足の発汗量が増す、肩こりあり、

胃腸は弱くはないがストレスで胃腸が痛くなる、冷え性無し

さてここで私が出した処方は?

A.四逆散合三物黄ゴン湯

本日内服して2週間目でしたが、ほてり感は改善し、発汗はまだあるものの減少傾向でした。

掌蹠多汗症は難しい疾患ですので2週間の投薬で効果が見られたのはなかなかなんじゃ、と

思います。