今日は知っていれば一瞬だけれども、知らなければ正解には辿り着けない問題。

症例:60代、男性

現病歴:10年以上前から胸背部に自覚症状を伴わない褐色斑が多発してきた。

他院受診するもよくわからないといわれ、当院初診。

現症:写真に示す。

さて診断は?

A.plasmacytosis

臨床的に典型例であり、初診時に生検を実施し、病理組織学的に確定診断に

至りました。

問題となるのは、自験例が、cutaneous(皮膚のみ)なのか、systemic(全身性)なのか、

ということです。systemicな場合は、いわゆる、Castleman’s diseaseの皮膚症状として

出現します。

現段階では触診上、リンパ節腫大はありませんが、鑑別のために造影CTおよび

Gaシンチを今後実施予定です。末梢血IgG4は検査中です。