こんにちは
院長の櫻井です
今日も300人近い患者さんにお越しいただきましてありがとうございました
皮膚科外来で季節を問わず多い疾患の一つとして、尋常性疣贅(ウイルス性イボ)が
あります。
このイボの治療ですが、基本的には液体窒素療法となります。
しかし液体窒素で簡単に解決すればいいのですが、そうもいかないのがこのイボの
厄介なところで、そのため様々な方法が行われています。
当院でも採用している方法として、
・ヨクイニン、タガメット、セファランチン内服
・チガソン内服
・ブレオマイシン局注
・ステリハイド外用
・ビタミンD3外用
・MCA外用
・レーザー、手術(よほどの場合ではないとやりませんが・・・)
がありますし、他にも文献的には、フェノール外用、5-FU軟膏外用、イミキモド外用、
SADBEなど様々です。
特にイボは子供にも多く、そのため痛い液体窒素療法がなかなか継続しづらいのも
難しいところです。そのため当院ではこれまでも積極的にステリハイドを使用してきました
が、これは外用部位が茶色く変色して目立つため、足底以外には使いづらいという
欠点がありました。また、隆起してくるのを削る煩わしさもあります。
そのため、新たに当院では、50%サリチル酸軟膏を導入しました。
実は50%サリチル酸軟膏は、イギリスのいぼ治療のガイドラインでは、液体窒素療法
よりも推奨度が高い治療なんですね。この治療のいい点は、痛くなく、しかも変色しない、
という点です。有効性も液体窒素と同等、と優れている方法です。
そのため、痛くない治療で押して行きたい場合は、50%サリチル酸(+VitD外用)+
各種内服薬で、痛くても早く治したい場合は、それに加えて液体窒素をしていくのが
いいでしょう。