先日の症例より。

症例:40代、男性

現病歴:約1年前に口周りがガサガサしたため他院受診しアルメタ軟膏を処方された。

外用開始して2週間後に同部が白色調に変化したためプロトピック軟膏に変更された。

以降、継続的に外用するも改善がないため当院初診。

既往歴:特記すべきことなし

現症:両頬から口周囲にかけて、軽度の落屑性紅斑が存在し、両口角部に比較的

境界明瞭な母指頭大の白色斑が存在する。真菌顕微鏡検査は陰性。(写真は個人特定

のおそれがあるため掲載できません。)

さて、鑑別診断を3つ挙げてください。

A.尋常性白斑、単純性粃糠疹、ステロイド性脱色素班

生検(HE染色・Melan-A染色・Fontana-Masson染色)により、脂漏性皮膚炎を合併した

尋常性白斑と診断確定しました。

エキシマライト照射を開始しました。

impressionからは単純性粃糠疹を考えたのですが、やはり生検して正解でした。