アトピー性皮膚炎の画期的新薬「デュピクセント」が認可されました。

デュピクセントは、デュピルマブ(Il-4/13受容体拮抗薬)という生物学的製剤

で、月2回皮下注射することにより、アトピー性皮膚炎の痒みに奏功し、

皮疹を改善に導きます。Th2阻害なので、重篤な感染症などの大きな副作用も

なく安全性の高い薬剤です。4/20頃から使えるようになる予定です。

シクロスポリンから離脱できないケースや光線療法を実施しているケースなど

がいい適応であると思います。当院でも、すでに、この薬の話をしたところ、

希望の患者さんがいらっしゃいます。

また、乾癬の生物学的製剤についても、日本皮膚科学会の方針により、今後は

維持療法のみではなく新規導入についてもクリニックで可能となりました。

(基幹病院との連携は必須で、基幹病院で定期的な採血・レントゲン検査など

を併せて行います。)

アトピー、乾癬に限らず、円形脱毛症や尋常性白斑でも生物学的製剤の研究は

すすんでおり、今後の皮膚科診療にはこれらバイオの導入が当然となってくる

のかもしれません。