今日は、知っているか知らないかが分かれ目の問題。

症例:4歳、女児

現病歴:生下時より右下腿に紅色局面が存在。某大学病院皮膚科にて

「単純性血管腫」と言われ経過観察となっていたが、患児自身が

色調の改善を希望するに至り、当院を紹介初診。(前医に血管腫

用のレーザーがないため、「レーザー治療」目的に当院紹介。)

 

現症:写真に示す。右下腿に2cmX1cm大の軽度隆起した紅色局面

が存在。自覚症状なし。生下時より大きさ・高さに変化を認めない。

 

 

 

 

さて診断は?

 

 

 

 

A. Non-involuting Congenital Hemangioma

 

 

 

単純性血管腫(毛細血管奇形)が生下時より隆起していること

はなく、いちご状血管腫(乳児血管腫)が生下時より存在する

ことはあり得ますが4年間全く変化がないということはありません

ので、上記と診断しました。

本来であれば治療は切除となりますが、年齢およびさしあたって

は色調の変化の希望であったことを考慮して、VビームⅡレーザー

の照射を開始いたしました。