昨日は日本性感染症学会@京都に参加してきました。

京都は紅葉がまさに見頃の時期だったのですが、全く観光はできず、

ひたすら学会で缶詰でした・・・

実は、私は、日本性感染症学会認定医なんです。

性感染症というと、泌尿器科や婦人科のイメージが強いかもしれませんが、

皮膚科も大昔、皮膚科泌尿器科とセットだった時代があるように、伝統的に

性感染症の診察も行ってきました。

実際、一般皮膚科でも、性器ヘルペス・性器カンジダ症・尖圭コンジローマ・

梅毒・疥癬・ケジラミ・陰部伝染性軟属腫の診察・治療を行います。

特に大流行の梅毒は多彩な皮疹を呈するために皮膚科を受診することが

多いです。以前、新大久保の総合病院で働いていた時にはHIV合併梅毒の

方も皮膚科で梅毒の診断をして治療していました。

性感染症を診察した際には、他の性感染症の合併(淋菌・クラミジア、

トリコモナス、B型肝炎、C型肝炎、HTLV-1感染症、HIV等)がないかを

的確に検査し、診断しなければなりません。

実は性感染症に関して知識をup dateする機会というのはかなり限られて

いますので、この学会は私的にはかなりマストに近く、できるだけ毎年

参加しています。

今年もやはり、Mycoplasma genitaliumの薬剤感受性・遺伝子変異による

薬剤耐性・検査方法についてがトピックスで、知識の整理ができました。

また、郵送検査もトピックスとなっていました。郵送検査とは、民間の

検査会社に、患者さんが自身で性感染症の検査キットを申し込み、検査

陽性となった場合にはしかるべき医療機関を受診する、という仕組みで、

当院にも最近郵送検査で陽性だった患者さんが時々受診されることを

経験しています。

日々の診療に還元していきます♪