今日は教科書的典型例。
症例:3歳、男児
現病歴:もともと乾燥肌で保湿剤を外用して落ち着いていた。1日前から
急に「乾燥肌が悪化」して痒がっているため、当院受診。
現症:写真に示すように、略全身に毛孔一致性の掻痒のある常色~紅色丘疹
が多発し、膝窩では集簇している。
さて診断は?
A.溶連菌感染症
咽頭スワブの溶連菌迅速検査で確定診断に至りました。
皮疹は外用ステロイドのみでも改善しますが、溶連菌感染症に対して
抗菌剤を必要量投与しない場合は、投与する場合に比べて糸球体腎炎
を発症するリスクが高まると考えられますから、正しい診断が大切です。