今日は陥入爪の治療のお話。
症例:10代後半、女性
現病歴:1年以上前から陥入爪に対してテーピング、液体窒素等で治療して
いた。時々よくはなるが、治りきらないため受診。
現症:
かなり大きい化膿性肉芽腫を伴っている、ひどい陥入爪ですね・・・
陥入爪の治療としては、テーピング、ガター法、手術(フェノール法)など
がありますが、今回は当然のことながらフェノール法を選択しました。
ブロック麻酔後に駆血し、バイポーラで化膿性肉芽腫を焼灼し、フェノール
法を実施。正味の手術時間は10分弱程度でした。
術直後↓
大体4週間程度で創部は上皮化します。
フェノールにより、爪母組織のみならず疼痛を感じる神経も破壊されるため
術後の疼痛が少ないのも、フェノール法の利点です。
以前はフェノール法は外来診療時間中に当日施術で行っていましたが、
ここ最近は、外来が非常に混んでいるため、後日の手術枠の予約で行って
おります。手術希望の方はその点ご了承ください。
手術のリスク・副作用
創部感染症、術後疼痛、再発、爪変形等
費用
保険診療点数に準じる