本日の手術より。

殿部の大きい粉瘤です。

 

 

切除した粉瘤↓ 7cmくらいありますね。

 

 

 

これくらいのサイズのものですと、入院が必要、とされてしまうこと

が、一般的にはほとんどだと思います。僕も大学病院や総合病院での

勤務医時代は、入院下で手術としていました。

しかし、手術手技としては、小さい粉瘤の手術とは局所麻酔の量が

多くなるだけで他は何ら変わらず、手術時間も30分程度で終わります

ので、実際には、入院が絶対的に必要なものではありません。術中の

止血、縫合、術後のドレーン管理がしっかりできていれば、外来手術

で十分対処可能です。

皮膚科・形成外科領域の待機手術で、入院が絶対必要となる手術は、

・全身麻酔下の手術

・術後のベッド上安静が必須の手術

くらいです。

日帰り手術で行うことにより、仕事に対する影響を最小限にできる、

医療費を安くすることができる(手術費は一緒ですが入院に伴う費用が

かからない)、高齢者の場合入院によるせん妄が出現することがあるが

それを回避できる、など、患者さんにとって多くのメリットがあります。

そのため当院では、上記の入院が絶対必要な手術以外は可能な限りお受け

しています。