今日は中級レベルの問題。

症例:40代、男性

現病歴:初診の1ヶ月ほど前から両頬に時々痒みのある紅斑が出現

してきたため当院初診。当初湿疹疑いにてリンデロンV軟膏を2週間

外用したが変化がなかった。

現症:左頬に15mm大、右頬に5mm大の境界不明瞭な軽度浸潤の触れる

浮腫性紅斑が存在。中央に色素沈着・鱗屑がみられるところもあるが、

同部は気にしていじってむいていたという。真菌顕微鏡検査陰性。

 

 

 

 

さて診断は?

 

 

A. 皮膚エリテマトーデス(Lupus erythematosus tumidus)

 

 

DLEを第一に考え生検にて上記診断に至りました。

病理組織がLE tumidusということは、やはり中央部は二次的な修飾性

変化だったようです。血液検査では各種自己抗体は陰性でした。

今後、眼科受診後に、プラケニルを導入予定です。