今日は、自己脂肪由来間葉系幹細胞療法の、脂肪採取がありました。

腹部からこれくらいの量を採取しました↓

 

 

この量で、2億個の間葉系幹細胞治療3回分がまかなえます。

外部の細胞培養加工施設にて幹細胞を培養し、5週間後以降に

投与が可能となります。

ご希望の方はご相談ください♪

 

 

 

自己脂肪由来間葉系幹細胞療法(再生医療第2種)

当院は自己脂肪由来間葉系幹細胞点滴療法(再生医療第2種)を行っております。

再生医療とは

再生医療とは、組織や臓器の欠損や機能不全に対し、幹細胞を使って機能を回復する医療です。

幹細胞とは、多能性幹細胞と体性幹細胞に分類することができ、前者の代表はiPS細胞、後者の代表は間葉系幹細胞(MSC:Mesenchymal stem cell)です。

幹細胞は全ての細胞の基になる細胞

幹細胞が様々な細胞に分化して老化した細胞やダメージを負った細胞と入れ替わる。
これにより臓器の状態を常に良い状態に保っている。

再生医療ときくと、iPS細胞から作製した臓器を移植するという方法が思い浮かぶかと思います。
しかし、その実現にはまだ時間がかかりそうです。現在既に実用化された再生医療としては、幹細胞を直接体内に投与する細胞治療が挙げられます。

実際に、間葉系幹細胞を使って臓器の再生を促進する臨床治療はすでに始まっています。

幹細胞治療による臨床研究が進んでいる疾患

間葉系幹細胞(MSC)とは

間葉系に属する細胞には、骨細胞、心筋細胞、軟骨細胞、腱細胞、脂肪細胞などがあります。
これら間葉は中胚葉性組織に分類され、MSCは、これらの間葉系細胞へ分化する能力を持つ体性幹細胞です。さらに、中胚葉以外の内胚葉、外胚葉由来の神経細胞、肝臓実質細胞に分化するという報告もあります。

MSCは、ヒトの成体内に存在し、骨髄、臍帯、脂肪などの様々な組織から採取することができます。
このMSCは、ヒトの成体から採取できる、つまり患者さん自身のMSCを治療に使うことが可能です。これは拒絶反応を避けることができるという大きな利点です。

すでに造血幹細胞移植の際に骨髄由来MSCが補助的に用いられてきましたが、骨髄由来のMSCと比較して臓器修復、免疫調整能に優れたMSCとして脂肪由来のMSCが注目を集めています。

脂肪組織は、脂肪細胞によって構成された組織で、エネルギーを脂肪の形で蓄積、外界からの衝撃の緩和による内臓などの保護、体温維持といった機能を持っています。
皮下に存在し、白色脂肪組織と褐色脂肪組織の2種類があります。脂肪組織のほとんどは白色脂肪組織で、細胞内に中性脂肪をエネルギーとして貯蔵し、褐色脂肪細胞は、血液中の遊離脂肪酸を取り込んで熱を作ることでエネルギーを放散させます。

この脂肪組織の中にあるのが脂肪幹細胞です。脂肪細胞の寿命は、一般的に2年から3年程度と言われています。脂肪細胞が寿命によって細胞死を迎えると、脂肪幹細胞から分化した脂肪細胞がこれを補います。

脂肪由来MSCのメリットとして

・骨髄由来MSCは骨髄にある細胞の内およそ0.01%しかないのに対して、脂肪組織に含まれる脂肪由来MSCの数は骨髄中に含まれるMSCの500倍もの量が含まれています。骨髄由来MSCは採取できる量が限られているのに対し、脂肪由来のMSCは全身の脂肪組織から大量に採取することができます。

・脂肪由来MSCは、骨髄由来のものと比べて臓器修復に寄与するHGF(肝細胞増殖因子)やVEGF(血管内皮増殖因子)といった成長因子(再生促進因子)の産生が多いです

・脂肪由来MSCは、骨髄由来のものと比較して抗炎症性能が高いという特徴もあります。

・MSCは、加齢とともにその数も減少していきます。加齢による影響はそれだけではなく、骨髄由来のMSCは加齢とともに増殖のスピードが遅くなるという報告もあります。それに対して脂肪由来のMSCは高齢者の脂肪組織から得たものであっても、問題なく増殖することができます。

・骨髄由来のMSCを採取するためには全身麻酔を用いたりするため、採取するにあたってその患者さんへの体の負担が大きいです。対して脂肪由来のMSCでは、採取は極めて容易であり、体の負担は軽微です。 が挙げられます。

幹細胞点滴療法とは

幹細胞には、傷ついたり、弱った細胞を修復する働きがあります。この幹細胞の自己修復力を高め、擦り減った軟骨や本来の働きが発揮できなくなった臓器に働きかけ、細胞を修復することで、本来備わっている身体機能を正常に近づけるようアプローチする。

すなわち、休息・食事など自力では機能の修復や回復ができない部分を、自身の細胞を用いて修復するのが、幹細胞を利用した再生医療のメカニズムです。
幹細胞点滴治療は、ご自身の身体から採取した細胞の中から培養した幹細胞を、直接注射ができない場所に対して、点滴を利用して静脈注射を行うことで、血流に乗せて間接的に全身の細胞にアプローチができる治療方法です。

体内に投与した幹細胞は、体内の傷ついた場所に集まり、炎症を抑え傷ついた組織を修復する性質があります。そのため、幅広い疾患に効果が期待できます。

その中でも、主に幹細胞点滴治療によって期待できる効果は以下が挙げられます。

1.免疫機能の向上

体内の細胞を活性化させることで、身体全体の免疫力の向上が期待できます。

2.皮膚疾患の緩和

炎症により傷ついた肌細胞にアプローチすることで、アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の緩和に効果が期待できます。

3.内蔵機能の回復

投与された幹細胞が、ホーミング効果(弱った組織を再生及び修復させる性質)によって、傷ついた内臓の炎症、脳梗塞、肺疾患、多発性硬化症などの自己免疫性疾患、糖尿病、肝硬変、虚血性心疾患、アルツハイマー病などの症状緩和や予防が期待できます。

4.慢性疼痛の緩和

慢性疼痛とは「病気の治療に必要とされる期間を超えても、痛みだけが残ること」を指します。幹細胞点滴による炎症を緩和する作用により、痛みの原因となる慢性炎症を抑え、末梢神経の傷害部位を修復することにより、浸潤受容性疼痛や神経障害性疼痛を緩和させる効果が期待できます。

5.エイジングケア

加齢により衰えた肌細胞を修復することにより、お肌のしわ・しみの改善、美白効果、弾力性の向上が期待できます。

治療の流れ

予約制にて治療を行っております

  1. 初回カウンセリング時に一般血液検査及び感染症の採血(梅毒・B型肝炎・C型肝炎・HIV・HTLV-1)を行い(上記感染症に該当する方は以降の治療は受けられません。)、
    脂肪採取の日をご予約します。
  2. 確定させて頂いた日時に脂肪を採取します。脂肪採取は局所麻酔にて行い、10分程度で終了します。同日に培養の工程に必要な血液を採血します。
  3. 採取した細胞を、約5週間の期間をかけて治療に必要な数まで培養します。
    その間、点滴投与日をご相談・確定させて頂きます。
    ※培養進捗状況によっては投与日の時期が前後する場合がございます。
  4. 確定させて頂いた日時に、幹細胞点滴治療(約1時間)を行います。
  5. 点滴投与後の経過観察、今後の治療プランなどをご相談・ご提案いたします。
    次回投与をお考えの方は、このタイミングで培養に必要な血液を採取致します。

治療のリスク・副作用

脂肪採取部位の内出血・疼痛・感染、採血・点滴部位の内出血・しびれ、アレルギー、効果の実感に乏しい、非常にまれに肺塞栓等

  通常価格
自己脂肪由来間葉系幹細胞点滴 約2億個 2,970,000円
自己脂肪由来間葉系幹細胞点滴 約1億個 1,815,000円

※治療を途中でキャンセルされた場合、その時点までに要した費用(血液検査代、脂肪採取・採血に伴う費用、細胞培養費用等)は返金できません。

※自由診療初診料3,300円、自由診療再診料無料

 

所在地所在地 千葉県松戸市秋山68-5

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