こんにちは
院長の櫻井です
今日は陥入爪手術のフェノール法のおはなし。
当院は陥入爪手術について広告したり宣伝したりなど全くしておらずHPに掲載
しているだけなんですが、陥入爪治療希望の方が非常に多く受診されます。
陥入爪は爪棘が皮膚に刺さっていることが原因ですから、それをいかにして
解除するかが治療のポイントとなります。ごく軽症のものであれば、テーピング
やソフラチュール・パッキングなどにより爪棘を浮かせて治療できます。
しかし半数以上の方は、それなりに炎症を伴ったり、悪化して化膿性肉芽腫
ができたりしてから受診されます。そのようなケースでは、ガター法やフェノール法
が適応となり、私はフェノール法を好んで実施しています。(ガター法は炎症で
浸出液が多いと、チューブがとれやすいので・・・。)平均すると1日1件以上は実施
しており、陥入爪の当たり日ですと1日4件実施した日もあります。基本的には
当日その場で手術を実施しております。(手術が必要になるようなケースでは
歩くのも痛いケースであり、それを後日に後回しにするというのはかわいそう
です。手術自体も6~7分で終わってしまいますから通常の外来時間中で十分に
対処可能です。)
で、フェノール法の実際。
術前↓
右1趾外側に陥入爪による化膿性肉芽腫を伴います。
ブロック麻酔後、30分程度待ってから、駆血し、手術を開始します。
部分抜爪↓
しっかり爪棘がありますね。ここまで1分半経過。
フェノール塗布↓ここが律速段階。
駆血をしてか手術が終了するまでの時間は6~7分です。10分以上要する
ことはありません。(それ以上かかるようですと下手くそです。)
この治療を受けられた方皆さんが、「もっと早くやっておけばよかった」とか
「こんな簡単にできるとは思わなかった」とおっしゃいます。
当院では当日その場でフェノール法を実施しておりますから、歩くのも痛くて
きついという陥入爪の症状のある方は、ぜひご相談いただければと思います。